新しく石を迎えた日。きれいだなと眺めるだけで、終わっていませんか。
じつは天然石にも、洋服や革靴と同じように「お手入れ」があります。難しいことはひとつもありません。今日は彩石屋が店頭でお伝えしている、石と長く付き合うための3つの基本をご紹介します。
彩石屋では、お渡しの前に石を休ませています
彩石屋では、石のご購入やブレスレットの糸替えのご依頼をいただいた際、お渡しの前に石を休ませ、整える時間をとっています。
ホワイトセージの煙にくぐらせ、シンギングボウルの音色を響かせる。昔から石の手入れに用いられてきた、ふたつの方法です。
新しい持ち主のもとへ向かう前の、身支度のようなもの。この「整えてから渡す」を、彩石屋はずっと大切にしてきました。
基本1:迎えたら、まず休ませる
石は、あなたの手元に届くまでに、産地から長い旅をして、いろいろな人の手と場所を経てやってきます。長旅のあとは、人と同じで、まずひと休みです。
新しい暮らしを一緒に始める区切りとして、最初に石を休ませてあげてください。
方法は、店頭と同じように煙や音色を使っても、静かな場所にそっと置いておくだけでも構いません。大切なのは方法よりも、「これからよろしくね」と石を迎える気持ちのほうです。
基本2:身につけ続けたら、定期的に休ませる
お守りとして毎日身につけている石は、持ち主と一緒にいろいろな場所へ行き、いろいろな一日を過ごしています。人が休みなく働けば疲れるように、石にも休む日を。そんなふうに考えて、彩石屋では定期的に休ませることをおすすめしています。
頻度に決まりはありません。輝きが薄れてきたかな、最近ちょっと疲れさせたかな。そう感じたとき、ご自身のタイミングで大丈夫です。
ひとつだけ目安を挙げるなら、お守りとして身につけられることの多い黒っぽい石。持ち主を守る役目を引き受けてくれるとされてきた石たちなので、できれば毎日、むずかしければ週に1〜2回、こまめに休ませてあげてください。
そして、ご自身が疲れているときやストレスを感じているときは、石も一緒に頑張ってくれているときです。自分を労わるのとセットで、石も休ませる。いい合図になります。
基本3:願いごとを、言葉にして伝える
石を休ませたあとにおすすめしたいのが、石に願いを伝える時間です。
石を手に持って、自分がどうなりたいかを思い描き、言葉にしてみる。じつはこれ、石のためというより、あなた自身のための時間です。
願いを言葉にすると、自分が本当に望んでいることの輪郭が、すこしずつはっきりしてきます。石を相手にした、心身のセルフカウンセリングだと思ってください。
まとめ:お手入れは「ありがとう」を伝える時間
彩石屋では、石のお手入れを「いつもありがとう」と労いを伝える時間、とお伝えしています。
やらなきゃという義務感で続けるのと、感謝の気持ちで続けるのとでは、長続きのしかたがまるで違います。短い時間でも、ご自身の感覚で構いません。
石を休ませる習慣は、めぐりめぐって、自分自身を休ませる習慣にもつながっていきます。今日もそばにいてくれる石と、長く、いい付き合いを。
この記事は、2023年5月の旧彩石屋コラムを、現在の彩石屋の考え方(お守りとしての石・石を休ませる、手入れする)に合わせて書き直したものです。