結婚して16年たって思うのは、結婚の形は人それぞれなんだ、ということ。
何が幸せで何がそうでないかも、誰かが決めるのではなく、自分たちが決めること。
今日は、わが家のちょっと変わった夫婦の形のお話をさせてください。
夫とは、別々の家に住んでいます
実はわたし、夫とは違う家を借りて住んでいます。
「えええ!」という感じですよね。
でも、出張の多い夫が住む自宅まで1時間以上かけて帰るより、職場のある府中に住んだほうが、朝はゆっくり起きられて、趣味の時間もつくれる。
夫は夫で、毎週土日は趣味の釣りをみっちり楽しむ人。
「帰る理由がないじゃん」と思った瞬間、ピーンとひらめいたのが引っ越しでした。
おかげで、自分が本当にやりたかったことにも気づけて、自分の好きな生活を過ごせています。
「噂によると、料理始めたんだって?」
たまに夫がわたしの家に遊びに来るときは、「何を食べてもらおうかな」「先にお風呂かな」と、それがかえって新鮮で。
暴露してしまうと、わたしは結婚してからほとんど料理をしてきませんでした(作る暇なし!)。
「エリちゃん、噂によると料理始めたんだって?」
結婚16年の夫婦が交わす言葉とは思えませんよね。しかもその噂の出どころは、わたししかいない。
そこへウイットに富んだ返しをしてくる夫を、さすがだなあと思うのでした。
お互いの「変わっているところ」を全力で受け止めて、好きなことを応援しあう。それが、わたしたち夫婦の形です。
自分を窮屈にしているのは、自分自身
自分を窮屈にさせているのは、時代でも世の中でもパートナーでもなくて、自分が自分を縛っているのが原因だと思うのです。
とはいえ、人は人と関わらずには生きていけません。
やりたいように生きるには、外の世界とのバランスが要ります。
自分も大事にする。その分、相手のやりたいことも尊重して大切にする。
これが、幸せを生み出すパートナーシップのいちばんの土台だと思います。
想いには、それ相応の「重さ」を乗せる
やりたいことを相手に認めてもらうには、コツがあります。
わたしも若い頃、自分の生き方を理解してもらえず、話し合いを避けて通れなくなった経験があります。
そのとき気づいたのは、信じてもらえない原因が、自分自身の振る舞いにあったこと。客観的に自分を見て、「たしかにそう見えるなあ」と思ってしまったのです。
足りなかったのは、覚悟と真剣さの伝え方でした。
相手は重く考えてくれていたのに、自分の言葉が軽かった。真剣なら、それ相応の「重さ」を言葉に乗せて伝えることが大事なのです。
お願いごとは、先手必勝
もうひとつ。夫にお願いをしても、素直に動いてもらえないことってありますよね。
そんなとき、相手には相手の言い分があります。
こちらが夫の話を聞き流していたり、興味なさそうに返事をしていたり——思い当たることは、案外あるものです。
そこでおすすめなのが、先手必勝の枕詞。
「いつも私ばっかり聞いてもらってごめんね」
相手が思っているであろう言葉を、先にこちらから口にする。
「分かってくれるだろう」と思うなかれ。話すタイミングも、ちゃんと図りましょう。
それでも動かない岩なのかどうか、第三者に話して見てもらうことも大事ですよ。
まとめ——ふたりの正解は、ふたりでつくる
仕事をして、休日は趣味を楽しんで、好きなものを好きなだけ愛でる。
誰もが本当は、自由に生きていいのだと思います。
世間の「普通」と違っても、ふたりが心地よければ、それがふたりの正解。
夫婦の形は、これからだって何度でも、つくり直していけるのです。