がんばっているつもりなのに、なぜか物事がうまく回らない。
同じところで、何度もつまずいてしまう。
そんなとき、原因を外側にばかり探していませんか。
今日は、うまくいかない理由が自分の内側の「思い込み」にあるかもしれない、というお話です。
思い込みは、玉ねぎのように重なっている
「どうせわたしには無理」「人に頼ってはいけない」「いい人でいなければ」。
こうした思い込みは、長い時間をかけて、知らないうちに心に積み重なっていきます。
やっかいなのは、それが一枚ではないこと。玉ねぎの皮のように、幾重にも重なっているのです。
だから、一度気づいたくらいでは全部は外れません。
一枚むいたら、また次の一枚。自分の感情と向き合うたびに、少しずつはがれていく——そのくらいの気長さで、ちょうどいいのです。
本来の自分は、足し算では見つからない
玉ねぎの皮をむき続けると、中心の芯にたどり着きます。
その芯が、思い込みをまとう前の、本来のあなただとイメージしてみてください。
本来の自分に近づくために必要なのは、何かを新しく手に入れることではありません。
むしろ逆で、背負ってきたものを一枚ずつ、丁寧に削ぎ落としていくこと。
欲や見栄、「こうあるべき」という思い込みは、知らないうちに心の目を曇らせます。
ときには、自分でも気づかないまま、人を傷つけてしまうことさえあります。
「自分は間違っていないか」と問える心
削ぎ落としていくときに、ひとつだけ持っておきたい心の習慣があります。
それは、「自分は間違っていないだろうか」と、ときどき自分に問いかけてみること。
いつも自分が正しいと思い込んでしまうと、心は固くなり、新しい気づきが入ってこなくなります。
反対に、問いかける余白のある心は、やわらかいまま。思い込みの皮は、そういう静かな心でいるときほど、するりとむけていくものです。
これは自分を疑って小さくなることではなく、自己理解を深めるための、健やかな習慣です。
葉のようにはがれる石、ペタライト
このお話とともにご紹介したいのが、ペタライトという天然石です。
名前の由来は、ギリシャ語で葉を意味する「petalon」。
木の葉のように薄くはがれる結晶の性質から、「葉長石(ようちょうせき)」という和名を持っています。
一枚、また一枚とはがれていくその姿は、思い込みを手放していく歩みにそっと重なります。
心を静かに保ちたいとき、まわりに流されたくないときの、お守りとして親しまれてきた石です。
まとめ——むいた分だけ、軽くなる
思い込みの皮は、一晩で全部むけるものではありません。
でも、一枚むくごとに、心は確かに軽くなります。
今日のあなたが手放せるのは、たった一枚かもしれない。それでいいのです。
玉ねぎの芯のような、まっさらなあなたは、ちゃんと中にいます。
焦らず、一枚ずつ。その先の道は、いくらでも開けていきます。