がんばっているのに、なぜか毎日が重い。
そんなとき、足りないものを探すより先に、抱えすぎているものを疑ってみてください。
今日は、彩石屋のスタッフのひとりが体験した、「削ぎ落とす」ことにまつわるお話です。

スーツケースが落ちてきた日

そのスタッフは、空港から電車に乗り換えるエスカレーターで、後ろから滑り落ちてきたスーツケースに足を直撃されたことがあるそうです。

「痛っ!」と振り返る間もなく、今度は目の前で、別の誰かのスーツケースが下りのエスカレーターを駆け下りていきました。

そして翌日。最後にスーツケースを落としたのは、ほかでもない本人だったといいます。

「あなたにはラピスラズリが必要です」

その直後、友人と天然石のお店に立ち寄ったとき、知人からこう言われたそうです。
「あなたには、ラピスラズリが必要です」

当時の本人は石の知識がまったくなく、理由をたずねることもせず、ご縁のある石として迎えて身につけました。「そうなんだ」と、それだけだったといいます。

内面と向き合うのは、苦しい

そこから始まったのは、自分の内面と向き合う日々でした。

物事を自分の定規で測り、自分のメガネごしに眺めて、現実から目をそらしていたこと。
それを認めるのは本当に苦しかったけれど、見ないまま前に進むことはできなかった——本人はそう振り返ります。

勝手に背負いこんでいた「こうあるべき」「こう思われたい」を、ひとつ、またひとつと下ろしていく。そのたびに、心が軽くなっていったそうです。

心に偽って生きるのは、苦しい

このお話から受け取れることは、シンプルです。

自分の心に偽って生きるのは、とても苦しい。
そして、目の前で起きる出来事は、ときどき「荷物を下ろしませんか」という合図のような顔をして現れます。

状況に振り回されそうになったら、いちど立ち止まって、心の声に耳を傾けてみてください。
削ぎ落として、シンプルになって、本当に大切なものに気づいたとき、新しい道がひらけていきます。

真実の青、ラピスラズリ

ラピスラズリは、夜空のような深い青に金色の粒が散る天然石です。
古くから「真実」の象徴とされ、自分に正直であることを支えるお守りとして大切にされてきました。

ありのままの自分と向き合いたいとき、その青を手元に置いてみてください。

まとめ——荷物が減ると、行き先が見える

スーツケースが前から後ろから落ちてきたあの日々を、くだんのスタッフは「削ぎ落とすものが、それだけたくさんあったんです」と笑います。

重さの正体に気づいた人から、足どりは軽くなっていきます。
荷物を下ろしたあなたの前には、選べる道がいくつも待っています。まずは今夜、背負っている「べき」をひとつ、紙に書いて眺めてみませんか。