「こうあるべき」「こうじゃなきゃ」。
気がつけば、自分で自分に課したルールでいっぱいになっていること、ありませんか。
まじめな人ほど、その枠の中で精いっぱいがんばって、それでも息苦しさが消えない。
今日は、そんなあなたに届けたい、小さな花のお話です。
すべて散った金木犀の前で
秋のはじめ、店のスタッフが、花がすべて散ってしまった金木犀を見かけたそうです。
金木犀は、ひとつひとつはとても小さな花なのに、少し離れた場所まで届くほど、甘く芳しい香りを放ちます。
姿は控えめでも、香りがちゃんと存在を教えてくれる。
その金木犀の花言葉は「謙虚」。
強い香りとは対照的に、小さな花を控えめにつけることに由来すると言われています。
大きく見せなくても、ちゃんと届くものがある。
散ってしまったあとでさえ、香りの記憶は残っている。そんな姿に、はっとさせられます。
悩みは、本来の自分へ戻る合図
ロシアの小説家トルストイは、こんな言葉を残しています。
「人間はすべての可能性を自分の中に備えている」
いま直面している悩みや問題は、あなたを苦しめるためだけにあるのではなく、本来の自分の姿を取り戻すために起こっている——そう受けとめてみると、見え方が少し変わります。
これまでの経験や常識でつくられた「こうあるべき」の世界は、慣れているぶん快適です。
でも、その快適さの中で息苦しいのなら、それは枠の外へ出る時期が来ているのかもしれません。
変えるのは環境ではなく、自分の側
枠の外へ出るときに、いちばん大切なことがあります。
それは、環境や人のせいにせず、自分の側から変わるということ。
まわりが変わってくれるのを待っている間は、何も動きません。
自分の受けとめ方や行動をひとつ変えるだけで、同じ景色が違って見えはじめます。
あなたの中には、まだ表に出ていない力が眠っています。
それは未知の領域にあるからこそ、いまの自分の物差しでは測れないのです。
お守りとしての、ラブラドライト
このお話とともにご紹介したいのが、ラブラドライトという天然石です。
一見すると落ち着いた灰色の石なのに、光の角度によって、青や金色の輝きがふっと浮かび上がります。
隠れていた色が、光を受けてはじめて姿を見せる——まだ表に出ていない力を秘めたあなたと、どこか重なりませんか。
ラブラドライトは、既成概念から自分を解き放ち、人生の転機に新しい道を歩き出す勇気の象徴とされてきました。
変わりたいと思ったとき、その決心を思い出す「お守り」として、手元に置いてみてください。
自分がここにいることが、もう奇跡
あなたがいまここに存在していること自体が、奇跡のような確率の積み重ねです。
だからこそ、大げさな変身はいりません。
金木犀のように控えめでいい。謙虚さを忘れずに、今日できることをひとつ積み重ねる。
その一歩の先に、いまの自分では想像もつかない道が、いくつも待っています。
生きていれば、道は無限にあるのですから。