まわりを見れば、何でも要領よくこなす人がいる。
それにくらべて自分は、ひとつのことしかできない。不器用で、回り道ばかり——そんなふうに自分を責めたことはありませんか。

今日は、その「不器用さ」のお話をさせてください。

器用さは、そのまま強さではない

要領よく立ち回れること。たくさんの人にいい顔ができること。
一見うらやましく見えますが、それがそのまま強さかというと、どうでしょうか。

あれもこれもと手を広げた力は、薄く広がります。
いっぽう、ひとつのこと、ひとりの人にじっくり向き合った力は、深く根を張ります。

ひとつのことしかできないのではなく、ひとつのことに本気になれる。
それは欠点ではなく、あなたの持ち味です。

「何をやるか」より「どんな気持ちでやるか」

もうひとつ、お伝えしたいことがあります。

人生の手応えを決めるのは、「何をやるか」よりも「どんな気持ちでやるか」だということです。

立派に見える仕事を嫌々こなす日々と、地味に見えることに心を込める日々。
あとから振り返ったとき、自分を支えてくれるのは、たいてい後者です。

いまあなたが取り組んでいることに、心がこもっているなら。
それはもう、誰かと比べる必要のない、あなただけの仕事になっています。

歩いてきた道は、あなただけの物語

回り道をした。人より時間がかかった。
その道のりを「苦難の道」と呼ぶか、「自分だけの物語」と呼ぶかは、自分で選べます。

同じ道を歩いた人は、世界にひとりもいません。
不器用に、まっすぐ、ひとつずつ。そうやって歩いてきた道のりは、誰にも真似のできないあなたの物語です。

虎の目の石、タイガーアイ

彩石屋でこのお話とともにご紹介したいのが、タイガーアイという天然石です。

金色と茶色の縞が、光を受けて虎の目のようにきらめく石。
古くから、物事をやり抜く意志の象徴とされてきました。

「ひとつに向き合う」と決めた日のお守りとして、手元に置いてみてください。
よそ見をしそうになったとき、縞模様のまっすぐな光が、視線を戻す合図になってくれます。

まとめ——比べる場所を、間違えない

器用な誰かと比べたら、自分はいつまでも足りないままです。
でも、きのうの自分と比べたら、今日のあなたは一歩進んでいます。

不器用でいい。むしろ、不器用だからこそ届く深さがあります。
あなたがいま向き合っているそのことを、どうか大切に。道は、そこから先へいくらでも続いていきます。