【新米妊婦Eriが赤ちゃんから教わった不思議なお話】～あなたはどこからやってきたの？⑥～

 

 

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年が明ける前に、ついに夫に妊活をしたいと話し、

不妊治療の話を聞きに行くことになりました。

 

私があれこれ動いていたりしている理由を

夫なりに何かを感じていたと思います。

 

 

最初の病院の検査で、子宮筋腫があるって聞いた時には流石に夫にも話をしていて、

すごくびっくりしていたけど、

いつも「大丈夫だよ」となだめてくれるので、

発覚した時も安心させてくれていました。

 

 

「妊活をしたい」

 

と突然妻から言われて、何も思わない夫はいないと思います。

病気とは別問題の話ですよね。

 

 

絶対に心がざわつくと先に考えていたので、

なるべく伏線をひいて、

夫婦のコミュニケーションもうまく取るようにしていました。

 

 

何かゴソゴソとやっているだろうとあえて匂わせての妊活の話。

 

女性よりも男性の方が心の準備が必要なんだと思います。

 

 

結婚して17年。

子供の話がなかったわけではありませんが、

仕事やら家のことであまりに色んな問題が多くて、

ここが片付いたら、という話にはなっていました。

それでも、気持ち的についてくるまでの時間は必要だと思っていました。

 

 

 

とにかくまずは私の現実を知って貰いたいのと、

私はやるとしか決めていなかったので、

協力してもらうためにも、病院へ来てもらいました。

 

 

お医者さんから聞く私の体の現実。

 

 

妊娠を継続させるためのホルモンの値が少ない事、

卵子の数が残り少ない事、

子宮筋腫を取らないと着床が難しく妊娠できないこと。

 

ここまで時間がかかってしまった結果の現実はとても厳しいものでした。

 

 

こういう時に男性は数字を聞きます。

この場合は妊娠率です。

 

 

 

「奥様の場合、妊娠率は1%以下です」

 

 

 

そんな可能性で、やる意味あるの？

 

 

これ、数字を聞いたら大抵の男性は思うかもしれません。

夫もそれを言いました。

 

 

先生も確率が低い場合、良いことを言いません。

全ては私次第。

やるかやらないかは、私が決めるしかありません。

 

 

アウェーの中、私ただ一人が、一点を見ていたと思います。

 

妊娠するっていう未来です。

 

 

これまでも、誰も信じないだろうことを、

どんなに時間がかかっても叶えてきました。

 

どんなに障害があろうと、

出来ないっていう未来を描くことはなかったです。

 

これは、私の信念なんだと思います。

 

 

アンハッピーな未来は絶対描かない。

どんな時もです。

 

 

ここでも、その信念が顔を出してきたので、

間違いないな、って思いました。

 

それは、どんなに時間がかかっても

お金がかかっても、赤ちゃんを産むっていう未来です。

 

 

看護師さんから、不妊治療についての説明を受けました。

 

どんな種類があるのか

どんな流れで行われるのか

それぞれの料金

 

あとは、年齢ごとに変化していく妊娠率について。

 

私の場合は、流産の確率が桁違いに変わること。

ここまで変わる現実を初めて知りました。

 

その時に聞いた言葉、疑問に思うことはその場で聞きたいので

基本的にほとんど調べません。

 

調べると怖いことっていっぱい書いてありますよね。

どうせなるものはなるのなら、前向きな気持ちでいた方がいいのです。

 

 

確率的に1%以下

 

 

 

それを聞いた時、1%って何だろうと聞きました。

それは、どんな治療も含まれた1%でした。

 

なので、私がやる不妊治療は一択しかありません。

 

『体外受精』

 

 

これは、取り出した卵子と精子を受精させ、

それを子宮に戻すというもの。

不妊治療の、最後の手段です。

 

 

友達もそれで授かっているのを見ているし、

だから不自然とかそういうのも感じたことはないし、

子供を見ても生まれてこれて嬉しそうだし、

それで産んであげられるのならという思いでした。

 

 

だって、これだけ産まれたいって言っている子を

連れてこない選択肢がありません。

 

 

全部私が頑張るから、

男性のそれだけ頑張ってください、お願いします。

 

そんな気持ち。

 

 

これって男性の方がデリケートだと思うんです。

 

事前調査して、夫の方に問題がなくてホッとしました。

私だけのことなら、私が頑張ればいいだけですから。

男性は、女性以上にデリケート。

だから、黒ニンニクを食べさせて、とにかく心のケアを大切に考えました。

 

 

いよいよ治療の日程が決まり、

年明け早々3日に、病院へ行く事が決まりました。

 

 

Eriが知りたい、

「人はどうやってこの世に生まれて来るのか？」

の本格始動です。

 

ここまでも長かった！

 

 

ここからまたさらに不思議な世界を知っていきます。

 

 

つづく