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〜愛犬サブローと、

謎の整体師かどさんの2人の会話〜

 

 

かどさんとの再会のウォーミングアップが終わり、

本題のサブローを視てもらうことになりました。

 

 

用がないとき以外は動かなくなっているサブを、

お義母さんのベッドに連れて行きました。

 

 

かどさんの第一声、

 

 

「これは、、、、」

 

 

かどさんは言葉を失いました。

 

 

「僕に、、、何がしてあげられますかね。。。」

 

 

と、サブローに手を当てながら、

かどさんが涙を流し始めました。

 

 

そんなかどさんを見るのは初めてで、

それだけで、サブローになにが起きているのかを察知しました。

 

 

「健気なサブちゃんが、可愛くて、可哀想で、、、」

 

 

と、わんこの持っている純粋さと、

命の無情さを感じているようでした。

 

 

「これは、、、もう寿命です…」

 

 

そうか、、、

 

 

 

寿命に抵抗することは出来ないんだと、

必死にさぶの為だと思いながら、

無理に薬を飲ませたり、酵素風呂に入れたり

やれることはやりたいと思っていましたが、

それは、人間の勝手な思いだったのかもしれません。

 

 

「もう、さぶちゃんは引きこもっているから、

本人は何をされているのかわからないので、

好きなようにさせてあげるのが一番だと思います」

 

 

サブが、リビングに来ない原因も分かっていましたが、

何とかしなきゃと、思いすぎていました。

 

お義母さんが悲しむから、夫が悲しむからと、

私もみんなの思いを背負いすぎて、さぶの気持ちをちゃんと考えてあげられなかったです。

 

 

部屋にみんなのすすり泣く声だけがしていました。

 

 

自分は何も出来ないけど、出来ることをしてあげたいと、

かどさんは手を当て続けてくれました。

 

 

シュッシュッ

 

 

かどさんの施術が終わったら、

サブはすくっと立ち上がり、

何事もなかったかのようにリビングへ向かいました。

 

 

私も最後にサブの気持ちを知ることができて、

最後にサブのしたいようにしてあげようと、心に決めました。

 

 

施術が終わったかどさん。

エネルギーを使い過ぎていたのか、

立ち上がったら、ぐるぐると回り始めました。

 

 

え？！かどさん、どしたん！

 

 

「止まらんのです」

 

 

と。

ずーーーっと、ぐるぐる回っていました。

 

 

ようやく止まったと思ったら、

今度は反対にぐるぐると。

 

 

「いや〜。終わるまで回り続けるしかないみたいです」

 

 

サブも様子を見に来ました。

何をしているの？って顔をしていました。

 

 

かどさんの回る儀式が終わり、

とりあえず、Tomoちゃんを含めた3人で

ご飯を食べに行きました。

 

 

さぶを視てくれた感謝と、

かどさんがここに来た意味をまた見つけられました。

かどさんが視えないことが私には視えるからです。

 

 

 

ちょうど、東京に来て2年が経ち、修行を終えてターニングポイントがやって来ていたかどさん。

私が思う話をしたのですが、

 

 

「あれ。ちょっと自分が思っていた道と

また変わって来ましたね」

 

 

と、困ったな〜と言いながら、

私の言葉がスッと入ったようです。

 

 

ちょっと、ここに来てリセットされましたねぇ、と、

新たに考えてみようと言いながら

歩いて長い道のりを帰って行きました。

 

 

また会えるのは何年後かな？

 

 

この、かどさんとサブの対面から一週間して、

サブは天国へと旅立ちました。。

 

 

つづく